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「内蔵が落ちる」ってどういうこと?

骨盤矯正に興味をもった方なら、一度は「骨盤が開くと内蔵が落ちる」というフレーズを耳にしたことはありませんか?内蔵が落ちるなんていうと、なんだか怖いですよね。「内蔵が落ちる」というのは、「内蔵下垂」のことを比喩的に言う場合が多いようです。では、内蔵下垂とはどんな状態を言うのでしょう。

ご存知のように人間の体内には、さまざまな臓器が入っています。上から肺、心臓、肝臓、腎臓などがあるほか、口から食道を通り、胃、小腸、大腸…とありますね。骨盤の上部に胃と小腸が乗っかる形で配置され、骨盤の内側には大腸があり、女性であれば卵巣子宮…と配置されています。

内蔵下垂は、これらの内蔵が文字通り垂れ下がること。骨盤が開くと、本来は上に乗っかって配置されているべき胃と小腸が骨盤の内側に落ち込んでしまい、もともと内側にある大腸や子宮を圧迫してはたらきを弱くしてしまう…というわけです。

これを改善するには、「下垂した内蔵をもとの位置に戻す」「筋肉をつける」の大きく2つが必要です。

ひとつ目の「内蔵を元の位置に戻す」。重力によって内蔵が下垂するわけですから、それにさからう運動を行うとよいでしょう。手っ取り早いのは逆立ちをすること。逆立ちがきつい場合は、壁を使って行うだけでも大丈夫です。

次に筋肉のトレーニング。当たり前ですが、体内の内蔵は、骨盤だけが支えているわけではありません。

個々の内蔵は、腹膜という薄い膜で覆われており、腹膜と筋肉とがつながり体に配置されています。そして筋肉が骨格を、骨格が筋肉を支えることで体が出来上がっているわけです。したがって、筋肉が鍛えられてしっかり内蔵を支えていれば、すこしくらい骨盤がゆがんだり開いたりしても、垂れ下がってしまうなんてことはないわけです。

とくに、内蔵が下垂気味になっている方のほとんどは、日頃から運動不足、筋肉不足であるケースがほとんどです。なんとなく、「骨盤を閉めて矯正さえすれば、内蔵も元通り、健康になる」というイメージを持たれがちですが、閉めて矯正するだけでは、またすぐに元に戻ってしまい、根本的な改善にはならないことは意識した方がよいでしょう。

なお、腰回りの筋肉を鍛えることは、骨盤を本来の形に矯正することにおいても非常に有効です。腰回りの筋肉は、いわば「優秀なコルセット」のようなもの。腰回りにしっかりとしたコルセットがあれば、骨盤が必要以上に開いたままになったりせず、開くときには開き、閉めるべきときにはきちんと閉じてくれるしなやかな骨盤を作ってくれます。